西土寺(読み)さいどじ

日本歴史地名大系 「西土寺」の解説

西土寺
さいどじ

[現在地名]小杉町三ヶ

十社じゆつしや大神西方にある。宮原山と号し、本尊阿弥陀如来。浄土真宗本願寺派。文明二年(一四七〇)宗順の開基と伝え(貞享二年寺社由緒書上)、天文一七年(一五四八)には番衆として石山本願寺へ上っている(「天文日記」同年四月二三日条)。また永禄七年(一五六四)の本願寺番銭帳(長光寺文書)によると三〇〇文を負担している。往時は京都興正こうしよう(現京都市下京区)門徒であり、天正八年(一五八〇)六月の日付をもち「興正寺門徒西土寺下 越中国射水郡櫛田村 釈善」と裏書された阿弥陀如来絵像が伝わる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android