鼓村(読み)つづみむら

日本歴史地名大系 「鼓村」の解説

鼓村
つづみむら

[現在地名]小石原村鼓

小石原村の南東大肥おおひ川の上流域に位置する。北東は豊前国田川郡落合おちあい(現添田町)。同川に沿った南北に長い村で、日田街道が通る。「続風土記」は枝村として砥有とありをあげる。貞和六年(一三五〇)一〇月二八日に足利直冬は宝珠山種永の求めに応じて「宝珠山鼓」の地頭職を同人に安堵しており(同年一〇月日「宝珠山種永申状」宝珠山文書/南北朝遺文(九州編)三)、当地は宝珠山ほうしゆやまに属していた。元禄国絵図に宝珠山村(現宝珠山村)の枝村として村名がみえ、高付されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の鼓村の言及

【鈴木鼓村】より

…のちに《日本音楽の聴き方》(1924),没後に雨田光平編《日本音楽史》(1944)として復刻),《耳の趣味》(1913。雨田光平編《鼓村襍記(しゆうき)》(1944)に再録)がある。ほかに《箏曲譜》24巻を1913‐15年に出版し,洋式五線譜も採用して《箏曲集》1・2編(1914)も出版している。…

※「鼓村」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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