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高取焼 たかとりやき

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

高取焼
たかとりやき

福岡県北東部一帯で産する陶器。慶長5 (1600) 年,黒田長政が朝鮮人陶工八山 (のち高取八蔵) に命じて,鞍手郡高取山 (鷹取山) 西麓に窯を開かせたのが始りと伝えられる。のち内ヶ磯,山田などに移り,寛永6 (29) 年頃まで白の失透釉を主とする茶器や日常雑器類を生産。

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デジタル大辞泉の解説

たかとり‐やき【高取焼】

福岡県から産する陶器。文禄の役慶長の役後、黒田長政に従って渡来した朝鮮の陶工八山(やさん)(のち高取八蔵と改名)が鷹取山麓で開窯したのが始まり。初期のものを古高取といい、寛永7年(1630)白旗山麓に築窯し、小堀遠州の指導で作られた茶器を遠州高取という。遠州七窯の一。

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世界大百科事典 第2版の解説

たかとりやき【高取焼】

福岡県の陶器。開窯は,領主黒田長政あるいは加藤清正に従って渡来した朝鮮の陶工八山(日本名は高取八蔵)によるとされている。黒田家が筑前に入部するのは1600年(慶長5)であり,築窯はこの直後のことと推測されている。初期の窯は遠賀郡岡垣町の上畑窯,直方市の永満寺宅間窯,直方市頓野の内ヶ磯窯,山田市木城唐人谷の山田窯,鞍手郡千石唐人谷の千石窯などが知られるが,なかでも内ヶ磯窯は近年全面発掘調査され,かつて唐津焼とみなされていた桃山様式をそなえた褐釉と白濁釉を片身替にかけた茶碗をはじめ,茶入,向付,花生など高級な茶陶をこの地で焼いていたことが判明した。

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大辞林 第三版の解説

たかとりやき【高取焼】

福岡県から産出される陶器。慶長年間(1596~1615)黒田長政の命により朝鮮の陶工八山(高取八蔵)が筑前高取山麓に開窯したのに始まる。寛永年間(1624~1644)飯塚の白旗山麓に築窯、茶人小堀遠州の指導により薄手精巧な作となった。これを遠州高取と称し、遠州七窯の一。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

高取焼
たかとりやき

福岡県(筑前(ちくぜん))を代表する近世の陶窯。藩主黒田長政(ながまさ)(1568―1623)が朝鮮半島から招致した陶工八山(やさん)(日本名高取八蔵)に命じて開いたのが発祥とされる。鷹取山麓(たかとりさんろく)の宅間(たくま)窯(直方市永満寺(えいまんじ))がその草創期の窯とされ、続いて内(うち)ヶ磯(そ)窯(同市頓野(とんの))が1614年(慶長19)に築かれた。このほか上畑窯(岡垣町)、山田窯(嘉麻(かま)市)、千石窯(宮若(みやわか)市)などが散在しており、初期の高取焼の窯(古高取)は比較的広範囲にわたっているが、とりわけ内ヶ磯窯の製品は優れており、美濃(みの)焼(岐阜県)の茶陶の影響が強くうかがわれる。1630年(寛永7)には中心的な窯が飯塚(いいづか)市の白旗山に移り、時代の好尚を受けた洗練された器体に、光沢のある褐釉(ゆう)と白濁釉をかけ合わせた独自の作風を樹立した。小堀遠州の影響もあって、茶入(ちゃいれ)、水指、茶碗(ちゃわん)、向付(むこうづけ)、手鉢といった茶具に優作が多く、遠州高取として賞用された。1665年(寛文5)になると窯はさらに奥まった朝倉郡小石原(こいしわら)村(東峰(とうほう)村)に移り、茶器をおもに製して今日に至っている。[矢部良明]
『立原正秋・林屋晴三監修『探訪日本の陶芸4 高取他』(1980・小学館)』

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世界大百科事典内の高取焼の言及

【遠州七窯】より

…他方,松平不昧が著した《瀬戸陶器濫觴(らんしよう)》では,遠州時代の国焼として高取,薩摩,肥後,丹波,膳所,唐津,備前の7窯をあげており,これらの窯は遠州時代に活動していた窯であった。この二つの資料のうち,共通している高取焼と膳所焼はたしかに遠州との結びつきも深いが,全体として七窯の選択根拠ははなはだあいまいで,信憑性は薄い。【矢部 良明】。…

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