知恵蔵 「0SIM」の解説
0 SIM
MVNOは、自社で通信設備を持たず、docomoやauなどの無線通信回線と設備を借り受けて事業を行う企業を指す。MVNOのサービスは、docomo、au、SOFTBANKの3大通信キャリアが提供するサービスよりも安い価格設定となっており、「格安SIM」とも呼ばれている。
0 SIMは、当初雑誌の付録として登場したが、その後、So-netが一般サービス化した。
2016年9月現在、MVNOサービスの多くは、データ通信容量が月1GB(ギガバイト)でおよそ500円~800円、月5GBならおよそ1200円~1600円の価格帯となっている。0 SIMは、500MBを超えると、2GBまでは100MBごとに100円プラス、2GBを超えると5GBまで1600円の定額と、他のMVNOと同じように有料となるため、あくまでも500MB未満で0円という点が最大の売りである。(いずれもデータ通信専用サービスのみの価格。)
0 SIMの申し込みには、登録事務手数料として初期費用3394円が必要となる。申込日は、16年8月より毎月10日、20日、30日のみとなっているが、10月以降の申込日は現在調整中(16年9月10日現在)。なお、3カ月連続してデータ通信の利用がない場合は、自動的に解約となるため注意が必要となる。
16年9月現在、プラスワン・マーケティング社が運営する「FREETEL」がキャンペーン適用で、100MBまで1年間0円の利用を可能としているが、正規のサービスとしてSo-net以外に0 SIMに相当するサービスを提供している業者はない。
(横田一輝 ICTディレクター/2016年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報