最新 地学事典 「20°不連続」の解説
にじゅうどふれんぞく
20°不連続
20°discontinuity
震央距離20°付近に現れる地震波走時曲線の勾配の不連続。地球内部のある深さの所に,地震波の速さ,あるいはその速度変化率に不連続があると,この深さの付近を通る地震波線について走時曲線をかいたとき,折れ曲りができる。地震波の速さは深さ約400kmの所で10~20%程度急増し,これが走時曲線の20°不連続の原因になっていることがわかっている。20°不連続の名は,この400km付近にある構造の不連続そのものに与えられることもある。20°不連続の現れる距離は地域により17°~23°くらいまでの範囲で変わる。この構造の不連続を起こしている原因はマントル中のMg2SiO4のかんらん石-スピネル転移によるものであるとする考えが最も有力。
執筆者:金森 博雄
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

