4,4′-ビスベンゾフェノン(読み)ビスジメチルアミノベンゾフェノン

化学辞典 第2版 の解説

4,4′-ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン
ビスジメチルアミノベンゾフェノン
4,4′-bis(dimethylamino)benzophenone

C17H20N2O(268.36).ミヒラーケトンともいう.ジメチルアニリン四塩化炭素,あるいはp-ジメチルアミノベンゾイルクロリドとのフリーデル-クラフツ反応によってつくる.葉状晶.融点179 ℃,沸点360 ℃ 以上(分解).アルコール類,熱ベンゼンに可溶,水に不溶.トリフェニルメタン系染料の有用な中間体.グリニャール試薬や有機ベリリウム化合物の定性に使われる.また,光重合開始剤,光電導材料,電子写真用トナー材料,合成色素中間体などに用いられる.LD50 5473 mg/kg(ラット経口).[CAS 90-94-8]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

関連語 フリーデル

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android