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四塩化炭素 しえんかたんそcarbon tetrachloride

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

四塩化炭素
しえんかたんそ
carbon tetrachloride

無色,クロロホルム臭を有する不燃性の重い液体。化学式 CCl4。別名テトラクロロメタン。沸点 76.7℃,融点-23℃。1839年クロロホルム塩素を反応させて得られた。今日では五塩化アンチモンを触媒として二硫化炭素と塩素から製造する。化学的に安定で,酸,塩基濃硫酸などに作用しない。水にはほとんど溶けないが,エチルアルコールエーテルベンゼンと混ざる。樹脂,タールなど有機物をよく溶解する。引火しない点が他の溶媒と異なる。有機化学反応の溶媒のほか,消火剤,ドライクリーニング用溶剤として使用されたが,オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書で製造,使用が禁止された。

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百科事典マイペディアの解説

四塩化炭素【しえんかたんそ】

化学式はCCl4。特有臭のある無色の液体。融点−23.8℃,沸点76.74℃。水にほとんど不溶,有機溶媒に可溶。二硫化炭素に塩素を作用させてつくる。溶媒,消火剤,またフロンの製造原料にも用いられてきた。劇薬で,ときに中毒を起こす。
→関連項目大気浄化法

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世界大百科事典 第2版の解説

しえんかたんそ【四塩化炭素 carbon tetrachloride】

メタンCH4の水素原子を全部塩素原子で置換した化合物。テトラクロロメタンともいう。化学式CCl4融点-23℃,沸点76.74℃。比重1.63195(20℃)で水より重い。無色透明,揮発性,不燃性の液体で,特有の臭いを有する。水にはほとんど混ざらないが,アルコール,エーテルなどの一般有機溶剤とはよく混和する。化学的に安定で,一般に酸,塩基の作用を受けないが,塩化アルミニウムなどのルイス酸とは錯体を形成する。

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大辞林 第三版の解説

しえんかたんそ【四塩化炭素】

無色で特有な臭いのある有毒液体。化学式 CCl4 メタンや二硫化炭素の塩素化によってつくる。溶剤・消火剤、フロンの原料などに用いる。

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