化学辞典 第2版 「5-メチルシトシン」の解説
5-メチルシトシン
メチルシトシン
5-methylcytosine
4-amino-5-methyl-2(1H)-pyrimidinone.C5H7N3O(125.13).ほ乳動物,魚類,および昆虫の核酸,小麦胚のDNAの構成ピリミジン塩基として少量含まれている.
融点270 ℃ の結晶.pKa 4.6,12.4.λmax 210.5,283.5 nm(ε 12.0×103,9.79×103,pH 1~2).亜硝酸により脱アミノ化されてチミンになる.[CAS 554-01-8]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報


DNA中で紫外線照射により二量体となり,遺伝子傷害の原因となる。また,核酸中では修飾されたピリミジン塩基も存在し,真核生物遺伝子DNA中の5‐メチルシトシン,T偶数系ファージの5‐ヒドロキシメチルシトシンなどが知られる。【柳田 充弘】。…