86年税制改革法(読み)はちじゅうろくねんぜいせいかいかくほう(英語表記)1986 Tax Reform Act of 1986; TRA

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「86年税制改革法」の意味・わかりやすい解説

86年税制改革法
はちじゅうろくねんぜいせいかいかくほう
1986 Tax Reform Act of 1986; TRA

税制簡素,公正,成長を基本理念として 1986年 10月に成立し,87年から発効したアメリカの法律。税率区分の簡素化では,最低 11%から最高 50%まで 14段階に区分されていた従来の個人所得税率区分が,15%と 28%の2区分に整理された。また法人税率についても,従来の5段階 (15%,18%,30%,40%,46%) から3区分 (15%,25%,34%) に整理された。優遇税制措置の見直しについても,キャピタル・ゲイン税率の引き上げ,投資税額控除廃止,加速減価償却制度 (ACRS) の縮減,住宅抵当金利の縮小などが実施された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android