BAEハリアー(読み)ビーエーイーハリアー(その他表記)BAE Harrier

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「BAEハリアー」の意味・わかりやすい解説

BAEハリアー
ビーエーイーハリアー
BAE Harrier

イギリスのジェット戦闘攻撃機。ブリティシュ・エアロスペース (→BAEシステムズ ) の開発になる世界初の実用垂直離着陸機 VTOLで,ジェットエンジン排気の向きを変えて垂直飛行を行なう。 1969年にイギリス空軍に配備され,主として攻撃や偵察に使われた。海軍向けのシーハリアーは 1978年に初飛行,1980年からイギリス海軍の航空母艦に搭載された。甲板の先端はスキーのジャンプ台のように7°の角度でせり上がり,ここからジャンプ発進をすることで,ハリアーの離昇性能を高め,フォークランド戦争で活躍した。アメリカ海兵隊も AV-8Aとして採用,改良型 AV-8Bに進んだ。エンジンが RRペガサス (シーハリアーは MK-104) ターボファン (推力 9.7t) 1,乗員1,全長 14.1m,総重量 13.5t,最大速度時速 1080km,航続距離約 3700km。武装は 25mm機関砲2,ロケット弾,爆弾など。

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