偵察(読み)テイサツ

精選版 日本国語大辞典 「偵察」の意味・読み・例文・類語

てい‐さつ【偵察】

  1. 〘 名詞 〙 敵や相手様子・動きなどをひそかに探ること。また、その人。探察。斥候。偵伺
    1. [初出の実例]「執政党は早くも此の企を偵察し」(出典:経国美談(1883‐84)〈矢野龍渓〉後)
    2. [その他の文献]〔後漢書‐烏桓伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「偵察」の意味・わかりやすい解説

偵察 (ていさつ)
reconnaissance

一般的には敵対する相手側の様子をさぐることであり,軍事的には自軍軍事行動に資するため必要とする敵,敵性勢力および地域についての情報資料を直接的に収集する行動をいう。偵察の手段には人間五感によるほか写真赤外線電子的手段などがある。偵察の要領には敵に察知されないよう隠密に偵察する方法と公然と力を発揮して行う威力偵察とがある。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「偵察」の意味・わかりやすい解説

偵察
ていさつ
reconnaissance

敵の所在や状況をひそかに探ること。平時でも潜在敵国などに対して行われる。手段として各種の目視のほかに写真,電子などの諸装置が各種の兵力に装備されている。装甲偵察車両,偵察機,偵察艦艇,スパイ衛星など偵察専門の兵力がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android