CHIP(読み)ちっぷ//しーえいちあいぴー

知恵蔵の解説

スマートホームの各種製品が相互に接続できるようにと、Amazon、Apple、Googleの3社と、IoT(モノのインターネット)の標準化を目指す団体「Zigbee Alliance」によって結成されたワーキンググループ「Connected Home over IP」の略称。スマートホームとは、Amazon、Apple、Googleの3社などから発売されているスマートスピーカー(AIスピーカー)や、家電メーカーから販売されている、スマート電球、スマート家電などといった製品によって、快適な暮らしが実現される家を意味する。スマートホームでは、スマートスピーカーを使って、インターネット通販で買い物をしたり、テレビのチャンネルや音量を変更できるだけでなく、起床時に自動的に部屋の照明がついたり、帰宅時に家に近づくだけで、自動的にエアコンが起動するなどといったことが可能となる。
しかし、現在は各種製品を販売するメーカーによって接続方法等の規格が異なるため、異なるメーカーの製品同士を接続させることが難しい。そこで、CHIPは、無料で利用でき、かつセキュリティを保った新しい接続規格の開発と促進を計画している。さらに、Amazonの「Alexa」、Appleの「Siri」、Googleの「Google Assistant」といった、AIアシスタントによる音声サービスと互換性のある機器の開発が容易にできることも目的としている。
 ちなみに、CHIPの計画では、家庭やオフィスなどで最も多く利用されている「IP(Internet Protocol)」と呼ばれるインターネットのプロトコル(通信手順)を使う。また、最初の仕様リリースでは、IPプロトコルを使用する802.11axまでのWi-Fiや、Bluetooth Low Energyといった規格をベースにして、スマートホーム対応製品を相互接続することを目標としている。

(横田一輝 ICTディレクター/2020年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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