Cellテレビ(読み)せるてれび

知恵蔵 「Cellテレビ」の解説

Cellテレビ

高速プロセッサー「Cell」を搭載した高画質、高音質の次世代液晶テレビ。2009年秋に東芝から発売された。3TB(テラバイト)の大容量ハードディスクを内蔵しており、地上デジタル放送8チャンネル分を同時に連続録画できる他、フルハイビジョン(フルHD)のブラウザーでインターネットも利用できる。
従来のDVDなどの標準画質(SD)は低解像信号であり、これまでの技術では、低解像信号をフルHDの高解像度に対応したディスプレイで表示すると、無理に引き伸ばされた、ぼやけた画像となってしまった。しかし、超解像処理と呼ばれる、低解像信号を高画質化する技術を用いれば美しい画像に変換できる。Cellテレビは、超解像処理が可能なLSIを複数搭載しており、Cellの制御によって低解像度の映像をフルHD対応のディスプレイに美しく表示させることができる。このため,例えばYouTubeなどのインターネットで配信される低解像度の映像も、精細感のあるクリアな映像として再現できるばかりか、アニメーション番組を検出して輪郭部をくっきりさせる機能も搭載されている。

(横田一輝  ICTディレクター / 2010年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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