IP-VPN(読み)あいぴーぶいぴーえぬ

ASCII.jpデジタル用語辞典 「IP-VPN」の解説

IP-VPN

Internet Protocol-Virtual Private Networkの略。通信事業者の閉域IPネットワーク網を通信経路として用いるVPN(Virtual Private Network)。公衆のネットワークであるインターネットを利用する「インターネットVPN」と異なり専用のネットワークを使うため、通信経路を通して機密性や通信品質に優れたIP接続が行なえる。IP-VPNのバックボーンに用いられているのは、MPLS(Multi Protocol Label Switching)と呼ばれるスイッチング技術である。これはパケットに固定長のラベルを付与し、そのラベルを元にパケットをMPLS網内を転送するというもの。具体的には、IP網への入り口にあたるエッジルーターによってラベルの付与・削除が行なわれ、エッジからパケットを転送されたコアルーターはそのラベルを元にしてパケットを調べた宛先のルーターに転送することになる。ラベルには宛先のほか、VPNの識別子が記述されているため、他のVPNと混ざることがなく、不正アクセスや盗聴に対して強固なセキュリティを実現する。また、パケットの中継処理が簡素なため、高速なパケット転送が可能だ。

出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報

IT用語がわかる辞典 「IP-VPN」の解説

アイピーブイピーエヌ【IP-VPN】

通信事業者が提供するIPネットワークを、あたかも専用の通信回線のように利用する技術およびその技術を用いたサービスVPN一種で、インターネットを利用するインターネットVPNに比べ安全性や通信品質が高い。

出典 講談社IT用語がわかる辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android