通信事業者(読み)つうしんじぎょうしゃ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

通信事業者
つうしんじぎょうしゃ

固定電話や携帯電話などの通信サービスを提供する事業者。電気通信事業法に基づいて届け出を行い、電気通信事業の認可を得た会社の総称で、正式には電気通信事業者という。通信キャリアやキャリアともよばれる。

 通信事業者は、電気通信回線設備や無線設備を自社で保有するものと、他の通信事業者に設備を借りてサービスを提供しているものに大別できる。前者は、NTTグループ、KDDIグループ、ソフトバンクグループ、楽天コミュニケーションズ、電力系通信事業者などの固定電話や携帯電話、PHSなどの事業を展開している会社のほか、空港無線や鉄道事業者向けの専用サービスを提供している事業者、ケーブルテレビ会社などである。後者は、インターネット・サービス・プロバイダー、固定電話や移動体通信事業の回線再販事業者、情報サービス会社、警備会社などと多岐にわたっており、大手通信事業者との差別化として低価格商品や特殊なサービスも提供している。

 2004年(平成16)施行の改正電気通信事業法により電気通信事業への参入規制が緩和され、それまでの第一種電気通信事業および第二種電気通信事業という事業区分やその呼称は廃止された。携帯通信端末でのSIM(シム)フリー化が日本でも本格化するのにともない、電波を使った携帯端末に限って格安の通信サービスを提供する仮想移動体通信事業者(MVNO)による新たな事業形態も増えている。

[編集部 2019年9月17日]

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