OKT-3(読み)オーケーティースリー

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「OKT-3」の意味・わかりやすい解説

OKT-3
オーケーティースリー

アメリカの製薬会社オーソ社が開発した新しい免疫抑制剤。シクロスポリンなどとともに,臓器移植時の拒絶反応防止を目的として用いられている。免疫反応を担当する細胞の一つであるリンパ球に特異的に結合する抗体で,結合してリンパ球を破壊することにより免疫抑制作用を発現する。大量のステロイド投与でもコントロールできない拒絶反応に有効なことが明らかになっている。また,治療薬としては,初めて細胞融合技術を駆使してモノクローナル抗体として製品化された。アメリカではすでに臨床に使われ始めているほか,日本でも,臨床試験が始まっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む