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拒絶反応 きょぜつはんのう rejection

翻訳|rejection

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

拒絶反応
きょぜつはんのう
rejection

生体が自己の生命を守るためにもっている,異物の侵入に抵抗し,これを阻止しようとする性質。心臓移植などの組織や臓器の移植に際して問題になるもので,移植の成否はこの拒絶反応をいかに抑えるかにかかっている。

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デジタル大辞泉の解説

きょぜつ‐はんのう〔‐ハンオウ〕【拒絶反応】

臓器移植などの際に、移植片を拒んで宿主から追い出そうとする働き。拒否反応
ある物事や人を心理的・生理的に受け付けないこと。「コンピューターに拒絶反応を示す」

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百科事典マイペディアの解説

拒絶反応【きょぜつはんのう】

拒否反応とも。一個体の臓器や組織を他の個体に移植すると,当初の7〜10日間血液供給も回復し成功したようにみえても,やがて炎症を起こし,リンパ球,単核球が浸出し,移植物は壊死(えし)して離脱する。
→関連項目異種間臓器移植移植片対宿主反応病細胞性免疫腎移植心臓移植生体肝移植生体小腸移植造血幹細胞移植遅延反応免疫抑制剤

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世界大百科事典 第2版の解説

きょぜつはんのう【拒絶反応 rejection】

病気などによって機能を失った臓器を健康な臓器で置き換えることを移植というが,移植された組織が同種か異種かにかかわらず,やがて壊死に陥り,排除される現象をいい,拒絶現象ともいう。移植された組織あるいは器官が宿主に対して抗原として働き,宿主の体内で抗体がつくられ,この抗体をもつ細胞が移植体を攻撃して拒絶反応を起こすと考えられている。拒絶反応はその経過によって,超急性拒絶(移植後数分でみられる急激な反応),急性初期拒絶(移植後10日内外),急性後期拒絶(11日以後にみられる),慢性後期拒絶(長期に組織障害を伴うもの)に分けられる。

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大辞林 第三版の解説

きょぜつはんのう【拒絶反応】

移植された組織や臓器を拒絶しようとする個体の防御反応の一。一種の免疫反応。拒否反応。
内容の理解まで立ち入らずに、物事について拒否の態度を表すこと。 「政治的な話題には-を示す」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

拒絶反応
きょぜつはんのう

臓器組織の同種移植時に宿主・移植片間に免疫反応がおこり、宿主が産生した抗体によって移植片が拒絶されることで、拒否反応ともいう。移植免疫は移植細胞中にある主要組織適合抗原によって引き起こされる。移植片から遊離した細胞が抗原情報を宿主のリンパ球に伝えると、抗原量に応じて免疫能をもつ特殊なリンパ球(キラー細胞)が形成され、移植片に破壊的に作用する。免疫抑制剤を使わない限り、早晩、移植片は脱落する。宿主と移植片間の共有抗原が少ないほど拒絶反応は強い。[松下一男]

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世界大百科事典内の拒絶反応の言及

【移植】より

…実用的な移植の例としては,臨床医学分野における角膜移植皮膚移植臓器移植がよく知られ,また農業や園芸の分野で古くから行われている接木は植物における移植にほかならない。植物の場合や動物でも自家移植の場合には問題とはならないが,脊椎動物では免疫機構が備わっているので,非自己に対して抗体が作られて拒絶反応が起こる。したがって,医学の分野では,他人(他個体)からの移植を受けるさいに,拒絶反応をいかに抑えるかがつねに重要な問題となる。…

【角膜移植】より

…精密な手術であるため,肉眼での手術は困難であり,手術用顕微鏡を利用して行われる。他人の組織を用いた臓器移植には,拒絶反応が伴うが,角膜には本来血管がないので,拒絶反応の主役となるリンパ球が到達しにくく,他臓器と比べ,拒絶反応が起きにくい。もし起きたときでも,角膜は体表にあって生体顕微鏡を用いて詳しい観察ができるため,病状に対応した加療が可能で,角膜移植の成績は比較的よい。…

【心臓移植】より

… 心臓移植の歴史は古く,動物を用いた実験的試みは,アメリカのマンF.Mannが1933年に行っている。40年代になって臓器移植に伴う諸現象,とくに拒絶反応の機序の解明にイギリスのメダウォーPeter Brian Medawar(1915‐87)らが大きな功績を残し,臓器移植熱が高まるにしたがって,心臓移植の可能性について多くの研究者が情熱を傾けるようになった。とくにアメリカのシャムウェーNorman Edward Shumway(1923‐ )らの基礎的研究の寄与するところが大きく,58年シャムウェー法といわれる移植手技が確立され,67年南アフリカ共和国のバーナードChristian Neethling Barnard(1922‐ )が人から人へ初めて心臓移植を行った。…

【腎臓移植】より

…腎臓移植は1954年,アメリカのボストンで一卵性双生児間で行われたものが最初の成功例である。しかしその後,拒絶反応によって失敗が相次いだ。ところが,60年代に入って免疫抑制剤が開発されて成功率も上昇し,現在では角膜移植に次いで多い臓器移植となっている。…

【臓器移植】より

…両者が同じ生体,たとえば自分の皮膚を自分の他の部に移植することを〈自家移植〉,両者の遺伝子が同じ場合,たとえば一卵性双生児や純系マウス間の移植を〈同系移植〉,同じ種間の移植,たとえばヒトとヒト,イヌとイヌ間の移植を〈同種移植〉,異種間,たとえばヒトとチンパンジー間の移植を〈異種移植〉という。 自家移植と同系移植は外科手技が成功すれば,移植も成功するが,同種移植や異種移植では,移植臓器に拒絶反応が生ずる。この現象は,細菌が体内に入った場合,生体が細菌をよそもの(非自己non‐self)と認め,それを排除しようと免疫反応が生ずるのと基本的に同じである。…

【組織適合抗原】より

…同一の動物種内で著しい個体差を示すタンパク質で細胞の膜表面に存在し,その個体差は遺伝的に決定されている。その不一致が臓器移植において免疫系の認識するところとなり,拒絶反応を引き起こすところからこの名がある。多くの組織適合抗原が見いだされているが,最も強い拒絶反応をもたらすものを主要組織適合抗原といい,高等動物で広くその存在が確認されている。…

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