Chediak-Higashi症候群

内科学 第10版 の解説

Chediak-Higashi症候群(原発性免疫不全症候群)

(15)Chediak-Higashi症候群
概念・病因
 反復感染症,部分的白子症,白血球・血小板・メラノサイト内の巨大顆粒を特徴とする.好中球の機能不全,キラーT細胞やNK細胞活性の低下がみられ,易感染性と高率のリンパ系悪性腫瘍を合併する.LYST遺伝子の異常による.
臨床症状
 反復性の細菌感染症,貧血肝脾腫白血球減少,血小板減少,皮膚や毛髪の色素異常,日光過敏症,中枢神経異常など多彩な症状を呈する.
検査成績
 末梢血の塗抹標本で巨大顆粒を認める.
治療
 造血幹細胞移植.[峯岸克行]
■文献
Notarangelo LD, Fischer A, et al: Primary immunodeficiencies: 2009 update. J Allergy Clin Immunol, 124: 1161-1178, 2009.
Ochs HD, Smith CIE, et al: Primary Immunodeficiency Diseases, 2nd ed, Oxford University Press, New York, 2007.

出典 内科学 第10版内科学 第10版について 情報

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