知恵蔵 「CHIP」の解説
CHIP
しかし、現在は各種製品を販売するメーカーによって接続方法等の規格が異なるため、異なるメーカーの製品同士を接続させることが難しい。そこで、CHIPは、無料で利用でき、かつセキュリティを保った新しい接続規格の開発と促進を計画している。さらに、Amazonの「Alexa」、Appleの「Siri」、Googleの「Google Assistant」といった、AIアシスタントによる音声サービスと互換性のある機器の開発が容易にできることも目的としている。
ちなみに、CHIPの計画では、家庭やオフィスなどで最も多く利用されている「IP(Internet Protocol)」と呼ばれるインターネットのプロトコル(通信手順)を使う。また、最初の仕様リリースでは、IPプロトコルを使用する802.11axまでのWi-Fiや、Bluetooth Low Energyといった規格をベースにして、スマートホーム対応製品を相互接続することを目標としている。
(横田一輝 ICTディレクター/2020年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報