化学辞典 第2版 「D-マンノサミン」の解説
D-マンノサミン
マンノサミン
D-mannosamine
2-amino-2-deoxy-D-mannose.C6H13NO5(179.172).略称ManN.アミノ糖の一種.D-マンノサミンはMicrococcus lysodeikticusなど種々の細菌の細胞壁多糖類の構成成分であるほか,ピルビン酸と結合してノイラミン酸を形成している.塩酸塩は融点178~180 ℃.-3°(最終値,水).D-およびL-マンノサミンとも化学的に合成されている.N-アセチル誘導体はC8H15NO6(221.21).融点128~129 ℃.-9.4→+9.7°(水).アルカリ水溶液中で,アミノ基の立体異性化反応を起こし,N-アセチル-D-グルコサミンとの平衡混合物となる.[CAS 2636-92-2]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報