知恵蔵 「Daydream」の解説
Daydream
DaydreamでVRを体験するには、専用のスマートフォンとゴーグル型のヘッドセット、コントローラーの3点が必要となる。スマートフォンは、Daydream-Readyに認定されたVR対応のもので、ヘッドセットにそのスマートフォンを装着して使用する。コントローラーは、タッチパッドと二つのボタンで構成されるシンプルなもので、簡単な操作でVR上のあらゆるモノに触れることができる。なお、Daydreamに対応したスマートフォンや、ヘッドセットなどの専用デバイスは、16年秋頃に登場する予定。Daydream用アプリを開発するための開発者向けのキット「Google VR SDK」は、すでに公開されている。
これらのデバイスでVRを体験するためのコンテンツは、VRアプリ配信専用の「Daydream Home」と呼ばれるサービスから入手できる。「Daydream Home」はVR上にあり、ユーザーはVR上で、アプリの選択や起動、ダウンロードが行える。また、YouTube、Googleフォト、Googleマップのストリートビューといったグーグル社の純正アプリもVRで楽しめる他、NetflixやHulu等の映像配信サービスもVR空間上で利用できる。
グーグル社はこれまでに、ダンボールで作られた安価なVRヘッドセット「Google Cardboard」を展開してきたが、16年秋以降、VR市場に本格的に参入するだけでなく、VRによるスマートフォンの新たな利用に向けたサービスを展開することとなる。
(横田一輝 ICTディレクター/2016年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報