20世紀西洋人名事典 「F.タレガ」の解説
F. タレガ
Francisco Tárrega
1852 - 1909
スペインの作曲家,ギター奏者。
ビリャレアール(カステリョン)生まれ。
別名Francisco(de Asis) Tárrega,Francisco(y Eiyea) Tárrega。
少年時代からギターを独学で弾き、1874年マドリード音楽院でピアノや和声学などを学ぶ。1880年ロンドンとパリの演奏会で一躍有名になり、バルセロナを本拠に活動する。演奏活動や美しい小品の作曲、ギターの音に清澄さをもたらす弾弦法を開拓し、プジョールなど20世紀前半の優れた主要ギター奏者を育て、ギター復興への道を開く。「近代ギター音楽の父」と呼ばれる。代表作に「アルハンブラの思い出」(1896年)、「アラビア奇想曲」など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報