F.マライーニ(英語表記)Fosco Maraini

20世紀西洋人名事典 「F.マライーニ」の解説

F. マライーニ
Fosco Maraini


1912 -
イタリアの文化人類学者,ジャーナリスト,登山家,探検家,写真家。
フィレンツェ大学教授,イタリア日本研究学会会長。
イタリア生まれ。
オックスフォード大学で修士号を取得。1962年オックスフォード大学アントニーカレッジ・フェローを経て、フィレンツェ大学日本語・日本文学教授就任。知日イタリア人としても著名で、第二次大戦前に日伊交換学生として来日以来たびたび来日。’82年日本におけるイタリア語学の向上、日本研究の普及、日本文化の紹介に寄与し、勳三等旭日中綬章を受けた。又ヒマラヤを遍歴し、登山、旅行記を多く著し、写真家としても名をなし、1958年ガッシャーブルムIV峰への遠征ではカメラを駆使し、この登山の正式報告書「Gasherburm4」(’53年)を著した。’59年にはヒンズー・クシュのサラグラール峰へのイタリア登山隊リーダーとして成功に導き、この登山の記録は「Paropamiso」(’63年)として出版された。共に300ページを越える内容豊かな大書でモノクロとカラーの美しい写真入り。イタリア日本研究学会会長。ヨーロッパ日本研究学会会員。他の著書に「Dren ―Going」(’39年)、、「Segreto Tibet」(’51年)、「Meeying with Japan」(’59年)、「海。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android