重囲(読み)チョウイ

デジタル大辞泉 「重囲」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐い〔‐ヰ〕【重囲】

いく重にも取り囲むこと。また、その囲み。じゅうい。
「身をして早く風雨の―を通り過ぎなんと思うのみ」〈蘆花不如帰

じゅう‐い〔ヂユウヰ〕【重囲】

いくえにも取り囲むこと。また、その囲み。「敵の重囲に陥る」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「重囲」の意味・読み・例文・類語

じゅう‐い ヂュウヰ【重囲】

〘名〙 いくえにも取り囲むこと。また、その囲み。ちょうい。
日本外史(1827)五「不陛下威霊、臣安得重囲再覩天日哉」
経国美談(1883‐84)〈矢野龍渓〉前「巴氏路を失て重囲に陥る」 〔皇甫冉‐同温丹徒登万歳楼詩〕

ちょう‐い ‥ヰ【重囲】

〘名〙 いくえにも取り囲むこと。また、そのかこみ。じゅうい。〔布令字弁(1868‐72)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「重囲」の読み・字形・画数・意味

【重囲】じゆうい(ぢゆうゐ)

幾重にも囲まれる。〔三国志、魏、斉王芳紀〕重圍を越蹈(ゑつたう)し、白し、身を輕んじて信を守り、不幸にして(とら)へらる。

字通「重」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報