HD星表(読み)エイチディーせいひょう(その他表記)HD Catalogue

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「HD星表」の意味・わかりやすい解説

HD星表
エイチディーせいひょう
HD Catalogue

アメリカのハーバード天文台から 1918~24年に出版された,恒星スペクトル型を記載した星表。ハーバード天文台およびペルーアレキパのハーバード出張所で対物プリズムにより 11~15年に撮影された 2118枚の写真原板について,E.ピッカリングの指導のもとで,A.キャノン全天の9等より明るい星 22万 5300個のスペクトルを現在使われている星の温度系列O,B,A,F,G,K,Mなどのスペクトル型に分類したもの。アメリカの最初のスペクトル観測者を記念して,ヘンリー・ドレーパー星表,略して HD星表と呼ぶ。のちにキャノンにより,4万 6850星のスペクトル型を含む続刊が出版された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のHD星表の言及

【ヘンリー・ドレーパー星表】より

…略してHD星表ともいう。全天の9等以上の恒星22.5万個のスペクトル分類型を記載した星表で,ハーバード大学天文台の年報第91~99巻として1918‐24年に出版,のちに13.4万個をHDEとして追加した。…

※「HD星表」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む