IEEE1394(読み)あいとりぷるいーいちさんきゅうよん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「IEEE1394」の意味・わかりやすい解説

IEEE1394
あいとりぷるいーいちさんきゅうよん

パソコン本体と、ハードディスクスキャナー、DVDドライブ、デジタルビデオカメラなど高速のデータ転送が必要な多数の機器とを簡単に接続するためのインターフェース規格の一つ。転送速度は毎秒100メガ~400メガビットと速く、さらに800メガ~3.2ギガビットが可能になるIEEE1394bという上位規格もある。動画の処理は容易で、パソコンを使ったデジタルビデオ編集も可能である。本来この名称はアメリカ電気電子学会(IEEE:The Institute of Electrical and Electronics Engineers)の産業用コンピュータのバス標準化委員会名であったが、委員会の議長アップル・コンピュータ(現、アップル)社に転職したのを機に、民生用機器向けの高性能バスの名称となった(バスbus=コンピュータの各回路間でデータを転送するための共通の信号路)。この規格には複数の呼称がある。アップル社では、開発中から使用している「Fire Wire(ファイヤーワイヤー)」を2002年に商標登録し、IEEE1394規格の正式な呼称の一つとして採用されることとなった。またソニーでは「i.LINK(アイリンク)」を商標として登録している。

[岩田倫典]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

マイナ保険証

マイナンバーカードを健康保険証として利用できるようにしたもの。マイナポータルなどで利用登録が必要。令和3年(2021)10月から本格運用開始。マイナンバー保険証。マイナンバーカード健康保険証。...

マイナ保険証の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android