IEEE(読み)あいとりぷるいー

日本大百科全書(ニッポニカ) 「IEEE」の意味・わかりやすい解説

IEEE
あいとりぷるいー

アメリカ電気電子学会Institute of Electrical and Electronics Engineersの略称。1963年に、アメリカ電気学会(AIEE:American Institute of Electrical Engineers)と無線学会(IRE:Institute of Radio Engineers)が合併して発足した。本部をニューヨークに置く。38のSociety(専門部会)と七つのTechnical Council(関連するSocietyの連合)がある非営利の団体で、日本でも1999年(平成11)にIEEE日本カウンシル(IEEE Japan Council)が設立された。2015年6月時点で、世界160か国以上から40万人以上の会員が参加している。

 おもな活動としては、国際会議の開催や論文誌の発行、技術教育、標準化(規格制定)、表彰制度などがあり、とくにコンピュータや通信などの電気・電子技術分野における規格の標準化に大きな役割を果たしている。これまで国際標準化機構ISO)により国際標準として採用された標準規格には、IEEE802(LAN(ラン)などの通信・ネットワーク規格)グループのIEEE802.1X(LAN接続時の認証規格)、IEEE802.11無線LANの標準規格)、IEEE802.16-2004(WiMAX(ワイマックス))をはじめ、IEEE802.3(イーサネット)、IEEE802.15(Bluetooth(ブルートゥース)などの近距離無線)、IEEE1284パラレルポート)、IEEE1394DV端子の規格でFireWire(ファイヤーワイヤー)やi.LINK(アイリンク)のこと)などがある。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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