規格化(読み)キカクカ

デジタル大辞泉 「規格化」の意味・読み・例文・類語

きかく‐か〔‐クワ〕【規格化】

[名](スル)
製品品質形状寸法などを規格に合わせて統一すること。「製品を規格化する」
思想行動を画一的な型にはめること。「規格化された思考

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精選版 日本国語大辞典 「規格化」の意味・読み・例文・類語

きかく‐か‥クヮ【規格化】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 工業製品などの品質、形状、寸法を規格に合わせて統一すること。標準化
    1. [初出の実例]「隙間のない造形と、規格化された材料の使ひ方と、堅牢な構造とによって」(出典:家具の選び方と使ひ方(1943)〈剣持勇〉一)
  3. 考え方、思想などを一定方向範囲に合致させること。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「規格化」の意味・わかりやすい解説

規格化
きかくか

正規化、規準化ともいう。抽象的なベクトル空間ベクトルの大きさ(ノルムとよぶ)を1にするように適当な数(規格化定数という)を掛ける手続をいう。量子力学では、1個の粒子ふるまい波動関数Ψ(x,y,z,t)で表すことが多いが、その場合|Ψ(x,y,z,t)|2dxdydzは、時刻tにその粒子を位置(x,y,z)のところの微小領域dxdydz内にみいだす確率に比例する。そこでこの確率を全空間で積分したもの

が1になるように、あらかじめ波動関数に適当な数を掛けておくと便利なので、この手続を規格化という。関数は、ヒルベルト空間とよばれる無限次元空間のベクトルの一つの表現とみなすことができるので、波動関数を使わない量子力学の一般的な形式でも、粒子のふるまいを表す状態ベクトルというものは、ノルムが1になるように規格化することが多い。多粒子系の場合でもまったく同様である。

[小出昭一郎]

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栄養・生化学辞典 「規格化」の解説

規格化

 標準化ともいう.特定商品について,諸特性を均一にすること.

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世界大百科事典(旧版)内の規格化の言及

【量子力学】より

…ただし,|ψt(r)|2dvを全空間にわたって寄せ集めた値は1になるようにしておくのである。必要ならψtの大きさを全空間で一定の倍率で縮小または拡大するわけで,これを規格化という。時刻tに観測が行われ,粒子が位置raに見いだされた上は,もう一度その直後に粒子の位置を観測するとraとほとんど違わない結果になる。…

※「規格化」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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