学際専攻。その大学で提供されていない専攻を、すでにある複数の専攻分野からいくつかの科目を組み合わせてつくる、独自の専攻のことです。その代表的な例が老年学(gerontology)。学問として確立されてから日が浅いので、老年学の専攻を設けている大学はまだまだ数少ない(全米で約50校)のが現状です。ところが、老年学の専攻課程を設けていない大学でも、社会学、生物学、ソーシャルワーク、心理学、遺伝学、統計学といった分野の科目を組み合わせて、interdisciplinary majorとして、老年学の専攻をつくることができます。それが「専攻」として認められるかどうかは大学によりますが、「ネゴ社会」のアメリカでは、交渉次第で自由なカリキュラムが組めるのです。New York Universityでは、interdisciplinary majorばかりを扱う学部(Gallatin School of Individualized Study)すら設けています。