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統計学 とうけいがく statistics

翻訳|statistics

8件 の用語解説(統計学の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

統計学
とうけいがく
statistics

現象の集団的把握を目的とする学問。考察の対象とする現象に対して,計画された実験や調査の結果に個体変動が現れると,個別的にはその現象の法則を探ることが困難になる。そこで現象を集団的に考え,その個体変動のありさまを分布としてとらえ,知ろうとする法則をその集団のもつ法則として理解する。

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デジタル大辞泉の解説

とうけい‐がく【統計学】

確率論を基盤にして、集団全体の性質を一部の標本を調べることによって推定するための処理・分析方法について研究する学問。

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百科事典マイペディアの解説

統計学【とうけいがく】

統計における観察・分析の方法を研究する学問。歴史的には,19世紀半ばからおもに英国で発達した数理統計学と,19世紀後半からドイツで発達した社会統計学の二つの立場があるが,ふつう前者をさし,これはまた記述統計学と推測推計学に分けられる。
→関連項目有沢広巳時系列推測統計学ペティ

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栄養・生化学辞典の解説

統計学

 数学の一分野で,データの収集,提示,説明を専門とする学問領域.多くの場合,既知のデータ(標本のデータ)から未知のデータ(母集団のデータ)の推計をする.“statistics”は統計の意味に使うときもある.

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世界大百科事典 第2版の解説

とうけいがく【統計学 statistics】

統計学とは何かということについては,いろいろな定義が与えられている。それを統計ないし統計的方法に関する学問と考えれば,その内容は一般に,(1)社会統計,(2)理論統計,(3)応用統計の三つに分けられる。
[社会統計学]
 社会統計学は社会的制度としての統計を対象とする分野であり,それがふつうは政府の手によって作られるので,官庁統計と呼ばれ,それを対象とする学問は社会統計学とも呼ばれる。社会統計学においては統計の意義,統計調査法統計制度統計体系,統計の歴史などが研究対象とされる。

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大辞林 第三版の解説

とうけいがく【統計学】

集団現象を観察し分析する方法を研究する学問。集団の傾向・性質などを数値に算出したり、その表現方法を研究する記述統計学と、ある集団から抽出した標本をもとにその集団の性質を数学的に推定しようとする推計学とがある。 → 記述統計学推計学

出典|三省堂
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知恵蔵miniの解説

統計学

統計に関する学問のこと。17世紀に活躍したイギリスのサー・ウィリアム・ペティが統計学の始祖と言われる。その後、19世紀半ばになされた近代統計学の父と称されるベルギーのアドルフ・ケトレーの研究により社会統計学が隆盛となり、1950年代以降は、イギリスのトーマスベイズが提唱していたベイズ統計学が主流となった。現在、統計学は、多様な学問において必須のものとなっているのみならず、国勢調査からバラエティ番組の街角アンケートまで、ありとあらゆる場面で使用されている。しかし、データ収集から解析に至るまで、正確な統計結果を導き出すために障害となる要素は多い。意図的な操作によりデータ収集者にとって都合のいい結論を導き出すことも可能で、『統計はこうしてウソをつく─だまされないための統計学入門』(ジョエルベスト著、白揚社、2002年刊)など、統計に警鐘を鳴らす無数の著作が発表されている。

(2013-7-5)

出典|(株)朝日新聞出版発行
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

統計学
とうけいがく
statistics英語
Statistikドイツ語
statistiqueフランス語

集団現象を数量的に観察・把握し、統計データを処理・分析する方法に関する学問。[泉 俊衛]

対象と役割

統計学は元来、社会的集団の数量的側面を反映する統計数字をいかに作成するか=統計調査論と、その見方・使い方=統計の加工・利用論とを主たる内容とし、社会科学に属する学問であった。その伝統は今日も生きているが、19世紀末から20世紀にかけて、数字データを処理・分析する統計的方法の急速な進歩と、その応用領域の拡大に伴って、現在では一般に、統計学は、自然現象・社会現象の別にかかわりなく、さらに抽象的な数値の集団をも含めて、集団から抽(ひ)き出された数量的情報としての統計数字(数字データ)を処理・分析する統計的方法を研究するもの、との見解が支配的になっている。
 統計学を統計の作成とその加工や利用、さらに統計的方法に関する学問とすれば、その内容は、〔1〕社会統計学、〔2〕数理統計学、〔3〕応用統計学の三領域にわたると考えられる。[泉 俊衛]
社会統計学
統計学を統計方法に関する学問とする。ここで統計方法とは大きくは二つに分かれ、それは、社会や経済の現象を集団としてとらえて統計調査を行い、その結果から統計を作成する集団観察法と、得られた統計を利用し、また加工や解析などを加えて社会科学的な認識に役だてる統計解析法とをいう。統計は社会の歴史的な発展過程に照応し、それぞれの時代の社会的要請や、とりわけ政府・地方自治体の行政活動の必要からつくられることが多い。統計にはなによりもその信頼性と正確性が要求されるが、統計は社会の産物であり、調査者と被調査者との協力や対抗関係のなかでつくられ、そこにはさまざまの問題がある。このような視点から、社会統計学は統計の意義や特質、統計調査の理論と方法、統計制度や統計体系のあり方、統計の歴史、そして社会科学的視点からの統計の加工や利用法などをその研究対象としている。[泉 俊衛]
数理統計学
一般に集団的現象に関する数字データを処理・分析する方法を研究対象とする。その主要な分野の一つは数字データの分析法である。それは数字データを整理・要約し、集団について度数分布・平均・標準偏差・相関など統計解析的観察に基づいて分析・記述するものである(これは社会統計学の統計の加工や利用とも共通する)。また確率の理論に基づいて一部のデータから集団について有意義な情報を取り出す推測統計も用いられ、その形式として母数推定・仮説検定および区間推定などの方法論がある。いま一つの分野としては統計データの作成法を扱うもので、そこでは標本調査法と実験計画法がある。どちらも確率論の適用を前提とし、標本調査法は、観察対象である集団(母集団)の特性値を、その集団の一部(標本)の観察結果から推定する方法であり、実験計画法は、推測値がさまざまな理由から偶然変動を含むような条件下で、実験結果からどのようにして結論を導くかといった方法などを扱うものである。前者は統計調査や社会調査に広く用いられ、後者は工業や農業、さらには医療などの実践的な応用分野で用いられることが多い。[泉 俊衛]
応用統計学
数字データの処理・分析法である統計的方法はいろいろの分野で用いられている。たとえば、経済学における計量経済学、経営学におけるオペレーションズ・リサーチ、生物学における優良品種の選別などであり、それらは数字データを扱う一般的な統計的方法を基礎としながら、経済統計・経営統計・生物統計などのいわば分野別に独自の統計的方法が、それぞれの分野の固有の論理と結び付いて形成されている。[泉 俊衛]

統計学の沿革

人口・土地・物産などの統計がつくられた歴史は古代にまでさかのぼるが、学問としての統計学の形成は17世紀以降のヨーロッパにおいてである。統計学の源流は一般にイギリスの政治算術、ドイツの国情論、フランスの確率論の三つとされている。社会認識の実証的方法に統計数字を用いた先駆はイギリスのJ・グラント(1620―74)による出生・死亡などについての法則性の発見であった。そういう実証的な研究方法はW・ペティ(1623―87)によりさらに発展し、広く社会・経済の数量的分析に高められて、政治算術とよばれた。同じころドイツではH・コンリング(1606―81)による国家についての諸知識を体系化して国家状態を記述する国情論が始められた。それは後継者G・アッヘンワル(1719―72)によって学問的形態を整えた。統計学Statistikという用語は、彼が自らの国情論につけたのがその初めである。また、フランスではB・パスカル(1623―62)などによる賭(か)けの数理についての分析を契機として、数学における確率の研究が始まり、やがてJ・ベルヌーイ(1654―1705)、F・ガウス(1777―1855)、S・ラプラス(1749―1827)らによって古典確率論が大成された。これら三つの学問の流れを統合し近代統計学を確立したのがベルギーのA・ケトレー(1796―1874)である。彼は確率の大数の法則を統計的研究方法の基礎とし、社会認識の精密な科学として社会物理学を構想し、また官庁統計の確立や統計の国際的な普及・協力に努力した。一般にケトレーをもって近代統計学の祖としている。その後、ケトレーの影響とその批判から、G・マイヤ(1841―1925)に代表されるドイツ社会統計学と、統計的方法を生物学の研究に応用したF・ゴールトン(1822―1911)や、K・ピアソン(1857―1936)などによる数理統計学が始められた。20世紀に入ってR・A・フィッシャー(1890―1962)などにより小標本理論の開発、統計的推論・実験計画法などの研究が大成した。そして、数理統計学における統計的方法の応用は心理学・経済学・工学などへ普及し、最近ではその応用分野はますます広がりつつある。
 わが国への統計学の導入は、明治維新後の政府による近代的な統計制度の導入とともに始まった。この面で大きく貢献したのが杉亨二(こうじ)(1828―1917)や呉文聡(くれぶんそう)(1851―1918)らである。わが国では一般にドイツ社会統計学の影響が強かったが、第二次世界大戦後に推測統計学が導入され、また、戦後の統計制度の改善・拡充期に標本調査のためのサンプリング理論が導入され、さらに統計的品質管理法や実験計画法なども導入された。そして、これら一連の数理統計学における理論と統計的方法の適用は、急速に各分野へ広がっている。[泉 俊衛]
『安川正彬著『統計学の手ほどき』(日経文庫) ▽中村隆英・林周二編『統計学のすすめ』(1979・筑摩書房) ▽武藤真介著『社会統計学』(1974・有斐閣) ▽竹内啓著『社会科学における数と量』(1971・東京大学出版会) ▽中村隆英他著『統計入門』(1984・東京大学出版会)』

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世界大百科事典内の統計学の言及

【応用数学】より

…また時間の変数を純虚数にとって場を考えるユークリッド場の理論や,幾何学的手法を駆使するヤン=ミルズ場など最先端の数学のいたるところに浸透している。(2)統計学 その数学的基礎を主として確率論に負っているため確率論とは一体となって進んできた。応用面から要請される種々の確率分布の解明は分布のパラメーターの推定法を提供し,検定法をも研究対象としてきた。…

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