最新 地学事典 「I-Xe年代」の解説
ようそキセノンねんだい
I-Xe年代
iodine-xenon age
消滅核種129Iとその壊変生成物129Xeの関係を利用して得られる,元素合成終了時から隕石が形成されるまでの年代(形成期間)。元素合成終了時の消滅核種129Iの量をIo, 隕石中の129I起原129Xeの量をIとすると,I=Io exp(-λΔ)。λは129Iの壊変定数,Δは形成期間。ゆえにΔ=λ-1ln(Io/I)。初期太陽系の129I/127I=10-4でほぼΔ=108年に相当するが,正確にIoを知ることが困難なため誤差が大きい。しかしΔの各隕石間の差は,Ioに依存せず正確に決定できる。同じ種類の隕石のΔの広がりは約20Maである。隕石種間にわずかに系統的な差が存在し,炭素質コンドライト・普通コンドライト・エンスタタイトコンドライト・オーブライト・鉄隕石の順でΔが大きくなる傾向がある。
執筆者:高岡 宣雄
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

