kVA(読み)ケーブイエー

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「kVA」の意味・わかりやすい解説

kVA
ケーブイエー

キロボルトアンペア。皮相電力単位で,1kVAは 1000VAである。直流電力電圧 V電流 I の積 VI で表わされるが,交流の場合は電圧,電流両者の位相差をθとすると交流電力VI cos θ で表わされる。ここで VI は「皮相電力」と呼ばれ,見かけ上の電力である。また, cos θ は「力率」と呼ばれる。交流電気機器では,その容量を表わすのに kVAで表現することが多い。これは機器の使用限界がその機器に流れる電流の大きさに依存することが多いためである。しかし,その機器からどれだけエネルギーを取ることができるかということになれば,力率が関係していて,力率の大きいほど多くのエネルギーを取れる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語 vi

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android