L-オルニチン(読み)オルニチン

化学辞典 第2版 「L-オルニチン」の解説

L-オルニチン
オルニチン
L-ornithine

2,5-diaminovaleric acid.C5H12N2O2(132.17).NH2(CH2)3CH(NH2)COOH.タンパク質の成分アミノ酸ではないが,そのアルカリ加水分解液にはアルギニンから生成したD,L-オルニチンがみられる.チロシジングラミシジンS中にL-オルニチンが,バシトラシン中にD-オルニチンが存在する.動物の肝臓中でアルギニンからアルギナーゼ作用尿素とともに生成する.アルギニンを塩基性で加熱するか,アルギナーゼを作用させると得られる.L-オルニチンは融点140 ℃(120 ℃ で軟化).+11.5°(水).pK1 1.71,pK2 8.69,pK3 10.76.pI9.70.[CAS 70-26-8]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android