グラミシジンS(読み)グラミシジンエス

化学辞典 第2版 「グラミシジンS」の解説

グラミシジンS
グラミシジンエス
gramicidin S

C60H92N12O10(1141.49).Bacillus brevis Nagano培養液から見いだされた環状デカペプチド.生物学的,化学的性質チロシジンに近い.二塩酸塩は分解点277~278 ℃.-289°(エタノール).エタノール,メタノールに易溶,アセトンに微溶,水に不溶.グラム陽性菌細胞膜に作用して発育を阻害するが,副作用のため軟膏などとして外用に用いられる.LD50 17 mg/kg(ラット静注).[CAS 113-73-5]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android