軟化(読み)ナンカ

デジタル大辞泉の解説

なん‐か〔‐クワ〕【軟化】

[名](スル)
かたい物がやわらかくなること。固形物質が加熱によってやわらかくなり、変形しやすくなること。また、物をやわらかくすること。⇔硬化
主張・態度をやわらげ、穏やかになること。また、穏やかにすること。「深夜に及ぶ説得に態度を軟化させる」⇔硬化
取引で、相場が下がり気味になること。⇔硬化
硬水中のカルシウムマグネシウムを取り除き、軟水にすること。
野菜の食用部分を白くやわらかに生長させること。軟白

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

なんか【軟化】

( 名 ) スル
硬い物が軟らかくなること。
かたくなだった態度や意見が、やわらぎおだやかになること。 「態度が-する」
固体物質が加熱により、溶融するより先に軟らかくなって、変形しやすくなる現象。ガラスやプラスチックのような無機または有機の高分子化合物にみられる。
硬水中のカルシウム-イオン・マグネシウム-イオンを除去し軟水にすること。イオン交換樹脂によるものが一般的。
取引市場で、相場が下がること。
野菜を、日照・通風を遮って軟らかく育てること。軟白。
▽⇔ 硬化

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

なん‐か ‥クヮ【軟化】

〘名〙
(イ) 一般に、硬いものがやわらかくなること。柔軟なものに変化すること。⇔硬化
(ロ) 固体が加熱によりやわらかく変形しやすくなること。ガラス・アスファルト・プラスチックなどに見られる現象。⇔硬化
(ハ) 熱処理により炭素鋼の材質をやわらかくすること。また、その方法、⇔硬化
(ニ) 医学で細胞や組織が軟弱になること。〔医語類聚(1872)〕
(ホ) 硬水中のカルシウムイオンやマグネシウムイオンを取り除き、軟水にすること。〔家事研究(1920)〕
② 強硬だった主張や態度がやわらげられて穏やかになること。また、そのようにすること。⇔硬化
※ホトトギス第四巻第一号のはじめに(1900)〈正岡子規〉「万一我々が都会の腐敗を一掃する前に軟化して勇気が挫けたといふやうな事があったら」
③ 取引市場で、相場が安くなること。また、買いから売りに転じること。⇔硬化。〔取引所用語字彙(1917)〕
※海を見に行く(1925)〈石坂洋次郎〉「後場(ごば)軟化でガラ落ちってえんだから」
④ 通風や照光を遮断することによって、ウド・アスパラガス・ナガネギなど野菜類の食用とする部分の緑色化や硬質化を防ぎ、軟質を保ちながら生長させ、食用として利用しやすいようにすること。軟白。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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