LE-7エンジン(読み)エルイーななエンジン(その他表記)LE-7 Engine

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「LE-7エンジン」の意味・わかりやすい解説

LE-7エンジン
エルイーななエンジン
LE-7 Engine

H2型ロケットの1段目用のエンジンとして開発されている,国産最大の液体ロケットエンジン。推進剤液体水素酸化剤液体酸素を使用,2段燃焼サイクルによって高燃焼圧力をもち,推力は約 100tである。 1991年2月に 350秒のフル燃焼時間試験に成功したが,さらに解決しなければならない問題が発生したため,開発には多くの時間が費やされた。 H2型ロケットの開発計画において最も技術的にむずかしかった部分で,計画全体を大きく遅らせた。今後の日本の宇宙開発主力となるエンジンである。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android