LiFi(読み)ライファイ(その他表記)Li-Fi

デジタル大辞泉 「LiFi」の意味・読み・例文・類語

ライファイ【Li-Fi】[light fidelity]

light fidelity》光を用いた無線通信技術の一。人の目に感知できない速さで明滅するLED光を用いて、データ符号化して送信する。屋外で使用できない、通信距離が短いといった物理的制約があるが、実用化に向けた研究開発が進められている。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵mini 「LiFi」の解説

Li-Fi

可視光通信(VLC)を用いて超高速通信を可能にする新しい無線技術。ドイツの物理学者ハラルド・ハースが2011年に開発し、同氏が立ち上げたベンチャー企業pureLiFiが16年中の製品化を目指している。ミクロ単位のLED電球と光センサーを使用し、光をデジタル信号に変えて通信する仕組み。光は壁を透過せず、波長制限がないため、電波を使ったWi-Fiなどの無線通信に比べてセキュリティ性が高く、より高速で、電波塔も不要となる。屋外では機能しないなどの課題もあるが、従来の無線通信の問題を解決する革新的な技術として注目を集めている。

(2015-12-1)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android