N-グリコシルアミン(読み)グリコシルアミン

化学辞典 第2版 「N-グリコシルアミン」の解説

N-グリコシルアミン
グリコシルアミン
N-glycosylamine

糖のヘミアセタール性ヒドロキシ基とアンモニア,あるいは第一級または第二級アミンとが脱水縮合したものの総称.それらアミンのグリコシドに相当する.結晶性のものが多く,溶液中で変旋光を示す.一般に,脂肪族第一級アミンのグリコシルアミンは不安定であり,アマドリ転位分解が起こりやすい.この転位反応で,アルドースのグリコシルアミンは1-アミノケトース誘導体に,ケトースのそれは2-アミノアルドース誘導体になる.広義には,ヌクレオシドもグリコシルアミンに属するが,変旋光を示さず,化学的性質も大いに異なる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android