NaSSA(読み)なっさ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「NaSSA」の意味・わかりやすい解説

NaSSA
なっさ

抗うつ薬の一種で、ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬noradrenergic and specific serotonergic antidepressantの略称。ミルタザピンがこれに該当する。

 うつ病では脳内のノルアドレナリンやセロトニンなどのモノアミン性神経伝達物質の活性が低下しているとされる。そのため、これらの脳内での濃度を高め、抑うつ気分(落ち込み)や不安などのうつ症状を軽減させる目的で開発されたSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)やSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)とともに、抗うつ薬としてうつ病の治療に用いられている。その作用機序はSSRIやSNRIとは異なり、ノルアドレナリンの放出を抑えるように働くα(アルファ)2受容体や、セロトニン放出を抑えるように働く5-HT2受容体、5-HT3受容体を阻害することによってノルアドレナリンやセロトニンの放出を促進し、抗うつ作用を発揮する。

 セロトニン5-HT2受容体を阻害することで性機能障害が、5-HT3受容体を阻害することで胃腸障害が出現するのを抑えられるが、眠気や体重増加といった副作用に注意する必要がある。

[編集部 2017年12月12日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

新暦の 4月後半から 5月の,梅雨前に日本列島が大きな移動性高気圧に覆われたときの晴天。発現期間は短い。もともとは旧暦 5月が梅雨にあたることから,梅雨の晴れ間の意味で,梅雨晴れ(つゆばれ)とも呼ばれ...

五月晴れの用語解説を読む