20世紀西洋人名事典 「P.マルタン」の解説
P. マルタン
Pierre Martin
1824.8.16 - 1915.5.24
フランスの冶金技術者。
ブルージュ生まれ。
鉱山学校卒業後、父エミールのフルホンボール製鉄所で働く。1864年シーメンズ式の平炉を用い、溶融銑鉄に屑鉄を加えることによって、銑鉄中の炭素分を下げ鋼を製造することに成功。1867年パリ万国博覧会に出品し、金賞を得て、マルタン法の名は一躍有名になる。この方法はジーメンス・マルタン法とよばれることになり、一般には平炉法と呼ばれる。1889年建設のエッフェル塔の構造材料にシーメンズ・マルタン鋼が用いられた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報