TBTO化合物汚染(読み)ティービーティーオーかごうぶつおせん(その他表記)tributytin oxide pollution

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「TBTO化合物汚染」の意味・わかりやすい解説

TBTO化合物汚染
ティービーティーオーかごうぶつおせん
tributytin oxide pollution

TBTOとは毒性の強い有機スズ化合物。同様に TPT化合物汚染 triphenyltin compound pollutionも問題化している。 TBTO,TPTともに漁網の防汚剤や船底塗料として使用され,1988年の環境庁の調査で,検査した魚の約半数から TBTOが,約8割から TPTが検出され社会問題化した。摂取の度合いにより,TBTOは中枢神経障害,TPTは成長疎外や白血球の減少などを引起す。 TBTO,TPTともに生産・輸入に国の許可や届け出が必要な特定化合物に指定され,90年からは事実上使用が全面的に禁止されている。このため,全国漁業協同組合連合会などが非有機スズの漁網防汚剤を開発し,利用されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む