Tiプラスミド(読み)ティーアイプラスミド(英語表記)Ti plasmid

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「Tiプラスミド」の意味・わかりやすい解説

Tiプラスミド
ティーアイプラスミド
Ti plasmid

土壌細菌アグロバクテリウム Agrobacterium tumefaciensのもつプラスミドで,植物に感染するとこぶ状の腫瘍 (しゅよう) クラウンゴールを生じる。植物細胞への侵入方式は不明であるが,T-DNAと呼ばれる Tiプラスミドの一部が植物細胞の染色体に組み込まれて,増殖過程で染色体 DNAと一緒に複製される。この性質を利用して植物に外来遺伝子を導入させるベクターとして注目されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android