ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「Tiプラスミド」の意味・わかりやすい解説 TiプラスミドティーアイプラスミドTi plasmid 土壌細菌アグロバクテリウム Agrobacterium tumefaciensのもつプラスミドで,植物に感染するとこぶ状の腫瘍 (しゅよう) クラウンゴールを生じる。植物細胞への侵入の方式は不明であるが,T-DNAと呼ばれる Tiプラスミドの一部が植物細胞の染色体に組み込まれて,増殖過程で染色体 DNAと一緒に複製される。この性質を利用して植物に外来遺伝子を導入させるベクターとして注目されている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by