Tiプラスミド(読み)ティーアイプラスミド(その他表記)Ti plasmid

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「Tiプラスミド」の意味・わかりやすい解説

Tiプラスミド
ティーアイプラスミド
Ti plasmid

土壌細菌アグロバクテリウム Agrobacterium tumefaciensのもつプラスミドで,植物に感染するとこぶ状の腫瘍 (しゅよう) クラウンゴールを生じる。植物細胞への侵入方式は不明であるが,T-DNAと呼ばれる Tiプラスミドの一部が植物細胞の染色体に組み込まれて,増殖過程で染色体 DNAと一緒に複製される。この性質を利用して植物に外来遺伝子を導入させるベクターとして注目されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android