最新 地学事典 「Xe同位体法」の解説
キセノンどういたいほう
Xe同位体法
xenon isotope method
Xeの同位体を利用して年代測定などを行う研究手法の総称。Xeは9個の安定同位体をもち,129I, 244Pu, 235U, 238Uのような放射性親核種を有するほかに,I, Te, Ba同位体の中性子捕獲や,Ba・希土類元素等の破砕反応によってXe同位体が生成されることを利用して,消滅核種129I, 244Puによる形成期間の決定,238Uの自発核分裂による年代測定,中性子捕獲反応,特に130Ba(n, γβ)131Xeを利用する天体(月)での埋没深度の決定,破砕反応起原126Xeによる宇宙線照射年代決定などが可能。さらに隕石にトラップされているXeの同位体組成から,元素合成過程を特定し,隕石中の星間粒子を同定する研究,太陽Xe・隕石Xe・地球Xeの同位体組成に基づく地球の始原物質・大気の起原の研究にも利用される。
執筆者:高岡 宣雄
参照項目:ゼノロジー
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

