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中性子捕獲 ちゅうせいしほかくneutron capture

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

中性子捕獲
ちゅうせいしほかく
neutron capture

中性子吸収ともいう。原子核が中性子1個を吸収して中性子数が1つ多い同位体になる核反応。生成した核が放射性をもつことが多いので,原子炉の中などで放射性同位元素を多量に製造するのに利用される。中性子は電荷をもたないので原子核に近づきやすく,反応断面積は中性子の速度に逆比例する。すなわち遅い中性子ほど反応を起しやすいという特徴がある。共鳴的に捕獲される現象もしばしば起り,原子核反応のなかで最も断面積が大きい。

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世界大百科事典内の中性子捕獲の言及

【原子炉】より

…原子炉ではウラン235 235U,ウラン233 233U,プルトニウム239 239Puなどの核分裂性核種が使用される。これらは中性子を吸収すると単にγ線を放出するのみのこともあるが(これを中性子捕獲反応という),多くの場合,核分裂を起こす。核分裂によってできた二つの原子核を核分裂片(核分裂生成物)と呼ぶ。…

【放射性捕獲】より

…他の核反応におけると同様に,大別して三つの反応過程を通して起こる。例えば中性子の放射性捕獲(単に中性子捕獲neutron captureともいう)A(n,γ)Bの場合,(1)入射中性子nが標的核Aのまわりの束縛軌道に入って残留核Bを形成すると同時にγ線を放出する直接捕獲,(2)nがAに捕獲されて比較的簡単な複合系をつくった後,その複合系がγ線を放出して最終状態になる半直接捕獲,(3)nがAと一体になって複合核を形成し,その複合核がγ線を放出して最終状態になる複合核捕獲の三つである。第3の過程では,入射中性子のエネルギーが複合核状態のエネルギーにほぼ等しいときだけ複合核がつくられ,大きな確率で中性子捕獲が起こる。…

※「中性子捕獲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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