YS11輸送機

山川 日本史小辞典 改訂新版 「YS11輸送機」の解説

YS11輸送機
ワイエスじゅういちゆそうき

第2次大戦後,国の保護下で開発された中型旅客機。1956年(昭和31)通産省提唱で航空機工業育成のため企画され,58年航空機工業振興法制定により国家的事業となった。東京大学航空研究所の協力で設計され,翌年設立された官民共同出資の日本航空機製造が62年試作1号機を完成,その翌年量産に着手して182機を生産。双発60人乗で競合機が多く,経営的には欠損となったが,工業育成の目的は一定程度達成された。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android