山川 日本史小辞典 改訂新版 「YS11輸送機」の解説
YS11輸送機
ワイエスじゅういちゆそうき
第2次大戦後,国の保護下で開発された中型旅客機。1956年(昭和31)通産省の提唱で航空機工業育成のため企画され,58年航空機工業振興法制定により国家的事業となった。東京大学航空研究所の協力で設計され,翌年設立された官民共同出資の日本航空機製造が62年試作1号機を完成,その翌年量産に着手して182機を生産。双発60人乗で競合機が多く,経営的には欠損となったが,工業育成の目的は一定程度達成された。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報