あぶあぶ(読み)アブアブ

デジタル大辞泉 「あぶあぶ」の意味・読み・例文・類語

あぶ‐あぶ

[副]
おぼれかかって苦しんでいるさま。あっぷあっぷ。
「水を食らうて―と浮き上がれば」〈浄・天神記
危ぶみ気づかうさま。ひやひや。はらはら。
ふすま開けるとすり足し、わき目もふらず源之助、屋敷の内も―と」〈浄・先代萩

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「あぶあぶ」の意味・読み・例文・類語

あぶ‐あぶ

〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 水におぼれて苦しむさまを表わす語。ぶくぶく。あっぷあっぷ。
名語記(1275)九「水に、をあれて、あぶあぶ、如何。これは、あはふくの反は、あふ也」
② あやぶむ気持のはなはだしいさま、恐れ気づかうさまを表わす語。はらはら。ひやひや。
浄瑠璃・曾我虎が磨(1711頃)中「いか成讒言(ざんげん)、ささへ言(ごと)、何時何がな起こらんと、明暮あぶあぶあぶあぶと、底なき舟に乗(のる)心」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android