なんぼ

精選版 日本国語大辞典 「なんぼ」の意味・読み・例文・類語

なん‐ぼ

〘副〙 (「なにほど(何程)」の変化したもの)
程度の限定しがたいさま、また不明、不定なさま。どれほどか。どの程度か。なんぼう。
※歌謡・閑吟集(1518)「御茶の水がをそくなり候、まづはなさいなふ、又こふかととはれたよなふ、なんぼこじれたい、しんぼちごころぢゃ」
② 程度がはなはだしくて、限定しがたいさま。ずいぶん。いくらでも。なんぼう。
浮世草子好色一代女(1686)六「なんぼの調謔(たはぶれ)にも身をなれしが」
③ 普通には認められないものが特に認められると許容・譲歩する気持を表わし、それでもこの場合には認めるわけにはいかないという判断を導く。いくら(…でも)。なんぼう。
洒落本・風俗八色談(1756)一「第一に道にたがふ所があるゆへなんぼいのりても願ても幸を得る事は曾てあるべからず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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