アリル転位(読み)アリルテンイ

化学辞典 第2版 「アリル転位」の解説

アリル転位
アリルテンイ
allylic rearrangement, allylic transformation

アリル誘導体の置換反応で,二重結合置換基が次のように移動する転位をいう.

この転位は可逆反応で,ハロゲン化アリルの加水分解などで平衡混合物を与える.X = Yのときは異性化で,ハロゲン化物アルコールなどは加熱により異性化平衡に達する.アルコールよりもハロゲン化物のほうが異性化しやすい.アルコールの異性化は酸触媒によって進行する.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む