一皮(読み)ヒトカワ

デジタル大辞泉 「一皮」の意味・読み・例文・類語

ひと‐かわ〔‐かは〕【一皮】

1枚の皮。皮1枚。
本質・素質を覆い包むもの。物事のうわべの姿など。「一皮むけば、金の亡者だ」

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精選版 日本国語大辞典 「一皮」の意味・読み・例文・類語

ひと‐かわ‥かは【一皮】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 一枚の皮。皮の一重
    1. [初出の実例]「一皮うちにある人間の心底をつもり」(出典:仮名草子・武者物語(1656)下)
  3. うわべばかりであること。あさはかなこと。浅薄。
    1. [初出の実例]「一段がさつにて、きれたる意地少もなく、何事もひとかは斗に分別し」(出典:甲陽軍鑑(17C初)品一三)
  4. ひとかわめ(一皮目)」の略。
    1. [初出の実例]「一皮にして、目ばちばちとして、男を見てにこやかに」(出典:浮世草子・好色訓蒙図彙(1686)中)

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