両個(読み)リャンコ

デジタル大辞泉 「両個」の意味・読み・例文・類語

りゃん‐こ【両個】

《「りゃん(両)」は唐音
2個。二つ。りゃん。
両刀を腰に差しているところから》武士をあざけっていう語。りゃん。
の女の亭主は―さんで」〈円朝怪談牡丹灯籠

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精選版 日本国語大辞典 「両個」の意味・読み・例文・類語

りゃん‐こ【両個】

〘名〙 (「りゃん」は「両」の唐宋音)
① 数の二(に)。二個。二つ。拳(けん)などで用いた。
※雑俳・四季の花(1851)「リャンコ出し・ヘイ湯豆腐も御座り升」
② (両刀を帯びていたところから) 江戸時代、武士をあざけっていう語。二本差。りゃん。
譬喩尽(1786)八「ひが、ざぶ、りゃんこ皆侍客をいう」
③ (相撲で、二本下手に差すところから) 「もろざし(諸差)」の俗称。

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